第7話 「WINDING BEST!!」


「NSXの足回りは、ほんの少しでも変更してしまうと

 たちまちバランスを崩してしまうんだ。

 もともと持っている最良のバランス、アライメントを失ってしまって、

 NSX本来の最高のパフォーマンスとは程遠いものに

 “ディチューン”してしまうことになるから、

 格好良くしようと安易に車高を下げたり、ワイドタイヤを履いたりしたら

 絶対にダメ。もったいない。

 NSXはノーマルベストなクルマなんだから。」

以前NSXに乗っていたことのある、知人の言葉です。

開発に携わった方からの言葉を代弁している部分もあり、

その全てが正しいかどうかはわかりませんが、

以上の言葉が僕の中で大きな比重を占めているのも事実。

というのも、これを裏付けるような“感覚”を

味わう出来事があったからなんです。

 

NSXに乗り始めて幾月か経ったころのお話。

 

当時の僕のクルマは、前のオーナーさんがつけたという

ビルシュタインの車高調に、知人から譲り受けたF17-R18inchのAW。

フロント235、リア265という超ワイドタイヤに

(ノーマルフェンダーじゃ、これ以上のワイドタイヤは入らないでしょ)、

車検ギリギリのシャコタン仕様。

見た目めちゃんこカッコ良くて、超お気に入りだったんです。

そんな折、とある機会があってフルノーマルのNSXに乗ることに。

最初にその車を見たときには、

「勝ったな、ふふん(^‐^)」みたいな(爆)

ところが、乗ってみてビックリ。

まったく別物じゃないですか!!

タイヤ外径の違いからくる加速・アクセルレスポンスの良さ、

そしてステアリングレスポンスの機敏さ。

何よりもトータルでの“軽快感”が全っ然違うの。

もちろん、これは街中でのことだから、

サーキットなんかに持ち込んだらまた別かもしれません。

でも、これだけの違いを体感しちゃうと、やっぱり驚きますよ。

「ああ、これが本来のNSXなんだ」って。

 

ワイドタイヤの安定感・重量感も捨て難いけど、

どっちがイイかって聞かれたら、やっぱり僕はこっち。

さっそく足回り交換とアライメント調整に走ったことは

いうまでもありません(^^;)。

 

というわけで、ノーマルの味を味わうべく

HONDA自身もお奨めの純正S足S用AWをチョイス。

厳密にいえばこれもノーマルとは違うけど、

僕のメインステージはやっぱり峠なので(^^;)。

グイグイ曲がっていってくれるこの感覚、これぞミッドシップって感じ。

ワイディング・ベスト、万歳!

 

[続く]


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