第3話 「HONDAのエンブレム付けたフェラーリみたいな奴??」
晴れてNSX教(推定信者数不明)に入信(?)した僕は、
その日から足繁く本屋に通い、"NSX"という文字のつく本を
片っ端からあさる毎日が続きました。
中でも、昔金銭的に購入不可能だったNSX-R本(\2000)は
その存在が頭の中にはっきりと残っていたが故にどうしても欲しくて、
遥か東京まで買いに行っちゃいました。
(モーターショーに行くついでだったんですけどね(^^;))
そうして、めでたくNSX本各種を手に入れた僕は、
早速信者としての当然の勤めである"布教活動(?)"を開始したのです。
「NSXは良いぞお!!」と。
しかし、みんな意外と(当然かも??)その存在を知りません(TT)。
写真を見せても関心を示してくれる人がなかなかいませんでした。
「なんで?なんで??こんなにカッコイイ車、他に無いじゃん。」
「日本が世界に誇れる唯一のスーパーカーだぞ!?」
「F1常勝軍団のHONDAが造ってるんだぞ!?」
正に孤軍奮闘。
手を替え品を替え布教活動を試みますが、周りの人は呆れるばかりで
一向にNSXに傾いてくれませんでした。
そんなある日、20年前の750ccバイクを駆る(当時)友人Aくん(仮)が
声を掛けてくれました(!!)。
「かしまくん、ほら、この前のあれ、HONDAの車。なんてやつだっけ?」
「え?NSX、の事??」
「そうそう、それそれ。」
他の人からNSXの話が出たのは初めてだったので、
この時はもう天にも昇る気分でした(嬉)。
やっとNSXに興味を持ってくれた人が現れたか、と。
しかし次の瞬間、僕の心はつらい(?)現実に引き戻される事となります(泣)。
「街で見掛けたよ。
HONDAのエンブレム付けたフェラーリみたいな奴
だよね、NSXって。」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・うん。」
小さくうなずくしかありませんでした(TT)。確かに、そう言えなくもないですが・・・。
やっぱり、ペッタンコな車はみんな同じ様にしか見えないって事なんだろうか。
哀しいなあ。
それにしても、"フェラーリ"の存在感は偉大です。